令和元年東日本台風(台風19号)とは

 2019年(令和元年)10月12日(土)に来襲した強烈な勢力を伴った台風。東日本を縦断し、多くの河川が氾濫し、甚大な被害が発生した。「ハギビス(Hagibis)」とも名付けられたこの台風は、カテゴリー5のスーパー台風であると事前に報じられ、重大な警戒を呼びかける報道が繰り返しなされ各地で対策がとられたにもかかわらず、全国で105名もの死者と3名の行方不明者(茨城県では死者2名と行方不明者1名)を出す大惨事となった。
 茨城大学では、直後に「令和元年度台風19号災害調査団」を立ち上げ、「被災過程解明」「農業・生態系」「情報伝達・避難行動」「住民ケア支援」「文化財レスキュー」という5つのグループに、災害支援に対する自治体の情報発信、洪水に対する地域強靭化、中小企業の事業継続計画(BCP)の検証というテーマを加えた8つの調査チームが多角的に現地調査を進め、2021年3月に最終報告書を公表している。本Webサイト構築の中心となっている伊藤哲司(茨城大学人文社会科学部教授)は、同調査団の共同団長の一人を務めた。

『茨城大学令和元年度台風19号災害調査団 最終報告書』
https://www.ibaraki.ac.jp/news/2021/03/31011180.html